main(完成写真-2)
Posted on 2014/07/24 | -INTERIOR

Room 11


荒川区亀戸駅から在来線に乗り継ぎ、駅から少し歩いたところに建つ築15年のマンション。驚いたのは立地の良さ。8Fの角部屋からはスカイツリーがばっちり。風通しと日当りの良い最高のロケーション。

こんな素敵な場所を住まいに選んだのは30代半ばの、仕事に趣味に多忙なご夫婦。ご主人も奥様も百貨店のディスプレイのお仕事をされていて、住みたい空間のテイストや、間取りには具体的なイメージを持たれていました。

二人の背中を押して、イメージを形にしていく道のりをサポートする。そんな立場でお手伝いをさせていただきました。

今回のリノベーションにあたってご夫婦が特にこだわったのが、ゆったり過ごせるリビングと、多趣味なご主人のためのホビールームを作る事。そして、一目惚れをした味わいのあるフローリングを使いたいという点でした。

 

最初から作りすぎたり、住み方を縛ってしまう様な間取りにはせず、住まいながら変えていけるフレキシブルな場所にしたいという考えのもと家づくりをスタートしました。

寝室からはスカイツリーが目の前に。羨ましい眺望!
窓は二重サッシを新設。壁は珪藻土を塗っています。

エントランスと廊下の段差は、使い勝手と機能を考えて必要最小限に。
シャープに見せる為にステンレスの見切りを設置。

収納量たっぷりのホビールーム。壁はベニヤ張りにして趣味の自転車やサーフボードを引っ掛け、飾れる様にしています。

照明のスイッチや、ドアノブなどにもこだわっています。
パチパチと切り替えるのが楽しいトグルスイッチ。
ご主人がみずから探し出したドアノブとトイレの表示錠。
リビングの扉以外は後からご自身で塗りたいというご要望があり、木素地仕上のまま残しています。

リビング正面の壁は見えないところもしっかり計画。
スピーカーとテレビのコードが見えない様に、壁の中に配管を埋め込みました。

リビングの奥には小上がりを設置。天気のいい日はお昼寝スペースに、友人を招いた時はダイニングテーブルをここに配置して、広いベンチとしても使えます。

小上がり側面のパネルは取り外しが可能。季節ものなどを見た目以上にたくさん収納できます。

収納と分からない様にする為に、手掛けの部分にもこだわってつくりました。

黄色の壁と青い扉はご夫妻が二人で選んだ塗料。

既存の梁や天井はコンクリートをそのまま見せてざっくり。
電気の配線を隠すダクトもいい感じの雰囲気が出ています。

キッチンはアイランド型ですが、フルオープンにはせずシンクの前には目隠しを設置してセミオープンに。見せたくない物は見せず、明るさと見通しの良さを大切にしました。

洗面所は収納量たっぷりの三面鏡を設置。脱衣カゴなど日常的に使う物の出し入れがスムーズに行える様に、足下はあえてオープンにしています。

洗面台の天板はペーパーウッド。
こちらはダイニングテーブルと色を変えてブルー×グリーンの天板を。

 

三面鏡の裏には下側から取り出せるペーパーホルダーを設置。
ここもこだわりポイント。

 

トイレ手洗いの水栓も水が落ちる位置を考え微調整を重ねました。
設備上どうしても床が上がってしまう部分は、ステンレスの見切りを使う事ですっきりとしたデザインにしています。

ダイニングテーブルも特別に設計。

ご主人のアイディアで天板にはペーパーウッドという合板に色紙を挟んで圧着した珍しい木材を使っています。四隅にR加工を行い積層された色紙の断面がデザインのアクセントになる様にしています。世界でひとつだけのオリジナルテーブルが完成しました。

 

ざっくりして見えるけれど、よく見ると収納のサイズや位置、素材などもひとつひとつ考え尽くされている。
きっちりと考え、つくられた住まい。

そんな気持ちのいい特別な空間が出来上がりました。

(はっしー)

 

design+idea
Photo by Naoki Yamamoto