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Posted on 2016/06/09 | -INTERIOR ALL WORKS

room19


常々、設計者は住み手の思いをできる限り忠実に表現し、施工者に伝える役割であると思う。
もちろん、住み手が期待する以上のアイデアや完成度を提供することに設計者の存在意義があるが、住み手の情報量も増え、思いが強くなると、その期待値を超えることはなかなか容易でない。

「有機と無機」
「変化を楽しむ家」
「グリーンの映える家」
「色温度の変わらない素材によるメリハリのある家」

我々が与えらたテーマは具体的である一方で、非常に難易度が高く、それでいて挑戦しがいのあるものであった。

もともとの間仕切り壁が構造壁であることが判明し、大きな間取り変更が出来ないという条件の中、既存の間取りをうまく生かしながら、過度なデザインをそぎ落とし、素材感で楽しむ家作りにこだわった。

3つの面に開口のある開放的な間取り。そのポテンシャルを生かし、窓からの光の入り方や風の通り抜けが一日の中で刻々と変化する空間を目指した。塗装、タイル、モルタル、躯体あらわし、木の羽目板、スチールの組み合わせは、刻々と変わる自然に合わせて、表情を変える素材。

 


人が住んで、グリーンを配置して初めて完成するように色バランスを何度も施主と現場打合わせしながら完成した。

引き渡し後、施主がDIYとして仕上げた塗装がより一層、住み手の深い哲学を表し、設計者だけでは成し遂げられない完成度の高い家が出来上がった。

designer : mizuki

 

design+idea
Photo by Naoki Yamamoto