旧軽井沢銀座の中ほどに位置するショッピングモール「チャーチストリート軽井沢」。
アントニン・レーモンドの設計としても有名な聖パウロカトリック教会に抜ける街路のように計画されたチャーチストリート軽井沢。1F部分は旧軽井沢通りからのアクセスもよく年間を通して賑わいがある。一方で、2F部分はアプローチも悪く、テナントもなかなか定着が厳しい状況であった。
今回の計画では、この2F部分をホテルに転用するというものである。
テナント区画として作られ、屋外の廊下や広場でつながった区画を一つの街のような一角として捉え、各ホテルの客室がこの街路に面して並ぶ。
分棟型の配置や、外部に対して開かれた建物形状を積極的に生かした計画である。
施設全体のブランディングとしては、旧軽井沢というクラシカルな立地でありながらも新しいホテルのあり方を模索し、ネーミングとロゴデザインは志伯健太郎率いるGLIDERにより、「HOTEL KARUIZAWA CROSS」と名付けられた。これまでの古き良き軽井沢の伝統とこれからの新しい軽井沢が交わり、別荘族と旅行者が交わる場所、そしてチャーチストリートとの関わりの中で、軽井沢の爽やかな空気感を感じるグリーンのロゴが表現された。
https://karuizawa-cross.com/
before
もともとはショッピングモールであった2Fの区画。
各区画に飲食店や物販店舗が立ち並んでいた。