旧軽井沢銀座の中ほどに位置するショッピングモール「チャーチストリート軽井沢」。
アントニン・レーモンドの設計としても有名な聖パウロカトリック教会に抜ける街路のように計画されたチャーチストリート軽井沢。1F部分は旧軽井沢通りからのアクセスもよく年間を通して賑わいがある。一方で、2F部分はアプローチも悪く、テナントもなかなか定着が厳しい状況であった。
今回の計画では、この2F部分をホテルに転用するというものである。
そもそも、ショッピングモールとして設計されていた建物であるため各区画が外部に面している。つまり、一般的なホテルのように室内でつながっているわけではなく、また、外部からの視認性がいいというホテルにとっては決してメリットとは捉えにくいい形状である。そこで、今回の計画では、ほとんどの居室をあえて外部から直接出入りできるような分棟型のホテルとし、廊下に対しても開くことでこの独特の建物形状を積極的に生かした計画とした。
もともと複雑な形状であった各区画をホテルの客室のサイズに小さく区切る事によって生まれたこのホテルは24室、24タイプとなった。聖パウロカトリック教会や旧軽井沢銀座に面したデラックスルームから、最大6名で宿泊可能なスーペリルーム、1−2人のビジネス利用も可能なスタンダードルームなど、年間を通して販売できる商品構成を大切にした。
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